マクロライド系抗生物質の特徴

マクロライド系抗生物質は細菌が増えるのを抑える作用があります。
これを静菌的なはたらきがあると表現します。

代表的な薬にクラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)、ロキシスロマイシン(ルリッド)、アジスロマイシン(ジスロマック)などがあります。

クラリスロマイシンを胃・十二指腸潰瘍に関係しているヘリコバクター・ピロリという細菌の除菌目的で使用することがあります。
また、非定型抗酸菌という結核菌の仲間の細菌にも効き目があることがわかり、使用される場合があります。

免疫力を高める作用や気道の絨毛運動を活発にする作用があるといわれ、慢性の気管支炎や慢性副鼻腔炎に少量のマクロライド系抗生物質を長期間使うことがあります。
この使用方法は他の系統の抗生物質ではないマクロライド系抗生物質の特徴的な使用方法です。

また、抗生物質特有の副作用でもある吐き気、胃痛、胃のむかつきなどの胃腸症状がでにくいというのもマクロライド系抗生物質の特徴です。
そのため、胃腸風邪などの時もよく使用されます。

マクロライド系抗生物質はいくつかの特徴のある薬ですが、相互作用が比較的多い薬でもあります。
片頭痛のエルゴタミン製剤や喘息治療のテオフィリン、抗凝固薬のワーファリンや免疫抑制剤のシクロスポリンなどが代表的です。
必ず医師に申し出ることが大切です。